猫と小説と煩悩と

BL小説書きの日記です。内容にBLを含みますので、閲覧にはご注意下さい。

 

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告知【文庫】 

文庫発売のお知らせです。
11/30にルチル文庫さんより、『猫可愛がり彼氏の初恋』が発売になりました。

お話としては、幼馴染み年下攻め初恋ものです。
受験生の篤は、志望大学に通う二つ上の幼馴染み、郁也に家庭教師をしてもらうことになる。
しかし、篤にとって郁也は初恋の相手。
美形で雰囲気のある郁也の思わせぶりな仕草にドギマギしてしまう篤だが、幼い頃から篤のことを猫可愛がりしている郁也は、そんなことお構いなしに接してきて……。


今回は、とにかくメスお兄さんが書きたくて(笑)
どうした?って自分でも思うくらい、無性に書きたくてたまらなかったのですよね……。発作かな?
イラストはカワイチハル先生です!
担当さんに、「今度はメスお兄さんが書きたいんです! コンセプトは『エッチなお兄さんは好きですか?』です!」と鼻息荒くお話している時に、実は今回はカワイチハル先生にお願いしようと思っていて、とお話が出たもので、先生の可愛らしいイラストにそんな欲望まるだしなお話を書いていいのかと一瞬ひるみました……。
しかも私、最初は攻めをごりごりの柔道部主将にしようと思っていて。
なんとなく、たおやかなメスお兄さんにはゴリラみたいな無骨で大柄な童貞攻めがいいかなって……。
いや駄目だ、さすがにもうちょっと爽やかな攻めにしないと駄目だ、だってせっかくカワイ先生に描いていただくんだし!と思い直し、最終的に攻めの篤は剣道部主将になりました。思い直してよかったです。
おかげで表紙の篤がとても爽やかなのですが、それ以上にイメージぴったりなのが受けの郁也で。
綺麗で優しそうでいい匂いがしそうで、色気と可愛らしさがにじみ出てる、まさにメスお兄さん!
今回カワイ先生はキャララフの段階から本文の外見描写、サラサラの髪とかうるうるの瞳とかをたくさんメモして下さって、いただいた時にはどれだけメスお兄さんの描写に力を入れてるんだ自分……とちょっと恥ずかしく思いつつ、これですー!と一人で叫んでしまいました。
表紙の髪の色とか唇の形とか、もうめちゃめちゃ綺麗で、見る度にじっと見入ってしまいます。
また、今回表紙にはメインの二人だけでなく、作中に出てくる犬のきなこ餅と黒蜜も描いていただいていますv
カワイ先生の描かれるワンコやニャンコが大好きなもので、是非カラーで見たい!とお願いしてしまいました。
二人と二匹が仲良しさんな、癒やし満点の表紙にしていただいたので、是非是非ご覧下さいv

メスお兄さんってすごいパワーワードだね、と幾人かの知り合いに言われたのですが、個人的には端的に性質を表している素晴らしい単語だと思っています。
だって、メスお兄さんってだけでもう、エッチな美人受けってことが確約されてるじゃないですか!
年下攻めは大好きで何作か書いているのですが、今回みたいな年上受けは書いたことがなかったので、すごく楽しく書きました。
メスお兄さんって……、と単語で引いてしまわれるかもしれないのですが、甘々の可愛いお話ですので、身構えずお手にとっていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたしますv
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告知【雑誌】 

風邪で伏せっていて遅くなってしまったのですが、雑誌掲載のお知らせです。
11/22発売の小説charaさんに、『不協和音のソナタ』を掲載していただいています。

今作は、ジャズピアニスト×クラシックピアニストの、音大の卒業コンサートを巡ったお話です。
クラシック科主席の青野千晴は、教授から頼まれて、卒業コンサートのフィナーレでジャズ科の主席、東流星と共演することになる。
ジャズ嫌いの千晴は流星を突き放そうとするが、破天荒で自由奔放な流星はぐいぐい距離を詰めてきて……。

イラストは金ひかる先生です。
実は金先生は二度目ましてなのですが、(一度目も雑誌掲載作です)何度目だって緊張しますね……!
表紙をカラーで描いていただいたのですが、金先生は二人の背景にピアノを描いてくださっていて。
まさかピアノまで描いていただけると思っていなかったので、とてもとても嬉しかったです。
繊細な感性の千晴と、剛胆で情熱的な流星という、水と油な二人も素敵に描いていただいたので、是非ご覧下さい。

今回のお話は、作中でも出てくる、『二台のピアノのためのソナタ』という曲の演奏を聴いて思いついたお話です。
作中ではジャズとクラシック、それぞれの弾き方でソロ部分を弾き、一つの曲としてまとめ上げていますが、実際にそういった演奏を聴く機会がありまして。
私自身も学生の頃にピアノを習っていたので、クラシックとジャズでこんなに弾き方が違うのか、と衝撃を受けたのがきっかけです。
私は途中でピアノの道を諦めてしまったのですが、主人公たちの音楽に対する迷いとか、思いとか、少し懐かしくなりながら書きました。
いくつか曲も登場するのですが、どう表現したらメロディが聞こえるような文章になるかなとか、作曲家の魅力が伝わるかなとか、私なりに一生懸命考えて書きましたので、こんな曲があるんだ、と知っていただくきっかけになったらなと思ってもいます。

昨今の著作の中ではちょっと珍しいタイプのお話ですが、ご機会がありましたらお手にとっていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

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J.GARDEN43お礼&フリーペーパー分SS 

J庭43に参加してきました。
5回目のサークル参加となりましたが、いつまで経っても慣れないものですね!
多少は落ち着いてきたかなと思ったのですが、やっぱり設営はギリギリだし、すぐテンパるし、舞い上がるし。
でも読んで下さった方から直接ご感想を聞けたり、お話ができる機会はやはりこういったイベントのみなので、とてもとても嬉しかったです。
スペースに足をお運びくださった方、お声がけくださった方、お手紙や差し入れをくださった方、本当にありがとうございました。
そして! もうなによりも!!
スペースが混む度にサッと助けて下さった月東先生がもう本当にありがたすぎて……。
もうなんとお礼を申し上げてよいのやら……。
とりあえず今度呑む時、一杯おごらせて下さい……!
本当にありがとうございました!

そしてそして、今回は新刊が早々に完売となってしまい、せっかく来てくださったのにお渡しできなかった方もいらして、大変申し訳ありませんでした。
通販申し込みます!と仰ってくださった方も、本当にありがとうございます。
次回春庭の参加はまだ未定なのですが、参加の場合、残部があれば持ち込みます。
ですが、それまでは通販の方に優先的に在庫を回しますので、確実に入手されたい方はコミコミさんの通販をご利用下さい。

コミコミスタジオさん

いつもの通り、フリーペーパー分のSSも上げておきます。
ご褒美、お楽しみ下さいませv

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

『竜人と運命の対』番外編 ~ご褒美~

「アースラ、いる?」
 客室の扉をノックしながら、陽翔は声をかけた。
 ナジュドとの戦いが終結し、ジーンが竜王の座を継ぐと決めた夜のことだった。竜人族と共に戦ったソヘイル軍とキャラバンの面々は、明日にはこの地を去ることになっている。別れの宴はまだ続いていたが、キャラバンの女長、アースラは早々に部屋に引き上げており、陽翔は今までお世話になったお礼を言おうと部屋を訪ねてきたのだ。
「ああ、いるよ。入りな」
「うん、お邪魔しま……」
 アースラの応えに頷き、部屋に入りかけた陽翔だったが、皆まで言う前に固まってしまう。何故なら、そこには。
「おお、陽翔か。悪いが、このままでよいか?」
「いいわけがあるかい。さっさとどきな、ラヒム」
「だがタニリカ、これは私の『褒美』だからのう」
 床に座ったアースラの膝に頭を乗せて寝転がるソヘイルの王、ラヒムがいたのだ。
「な……っ、なっなっ、なにして……っ」
 カーッと顔を赤くして慌てる陽翔に、アースラがため息交じりに答える。
「……今回はこの人の手配が早かったおかげで、色々と助かったからね。なにか褒美でも、と聞いたらコレだよ」
「なににも代え難い、至福の時間だ」
 どうやらラヒムがご褒美にと望んだのは、アースラの膝枕だったようだ。愛する女を見上げ、ご満悦そうに目を細めるラヒムの額をぺちんと叩きながら、アースラが肩をすくめてみせる。
「で、なにか用かい?」
「よ……、用って、いうか……」
 照れるでもなく、ごくごく普通に用件を聞いてくるアースラに、陽翔は面食らってしまった。
 あまりにも堂々としている二人に、こっちの方が恥ずかしくなってしまう。用っていうかぁあ、と目を回しそうになった陽翔だったが、その時、背後から声がかけられた。
「陽翔、ここにいたのか」
「ジーン……!」
 振り返った陽翔の顔が真っ赤なことに気づいたジーンが、部屋の中を覗き込み、ああ、と合点する。
「……ご褒美中か」
(なんでそんな察しがいいんだよ……ッ!)
 内心呻いた陽翔をよそに、ジーンが二人に声をかける。
「取り込み中すまなかった。陽翔も挨拶に来ただけのようだから、また明日改める」
「ちょっ、勝手になに言って……っ、うわ……!」
 ジーンに向き直りかけた陽翔だったが、そこでジーンが陽翔をひょいっと片腕に抱き上げる。そのまま廊下を進む竜人の恋人に、陽翔はじとっとした視線を向けた。
「……オレ、アースラとゆっくり話したかったんだけど」
「あんな状態でまともに話せないだろう?」
 アースラはともかく、お前の方が無理だと言われて、陽翔は憤慨する。
「そんなこと……っ」
 けれど、自室に引き上げたジーンは陽翔を敷物の上に下ろすと、その膝に頭を乗せてごろりと床に横たわった。
「……なにしてんの、ジーン」
「羨ましくなった。俺も陽翔に膝枕してもらいたい」
「はあ?」
 なにを言い出すのかと目を丸くした陽翔だが、ジーンは赤い瞳を細めてじっとこちらを見つめてくる。愛しさが溢れるようなその瞳に、陽翔はどぎまぎと視線を泳がせた。
「……男の膝なんて、固いよ」
「ああ」
「オレの膝、ジーンの枕にするには小っちゃいし」
「そうだな。……でも、お前の膝がいいんだ、陽翔」
 長い腕を伸ばしたジーンが、鱗に覆われた指の背で陽翔の頬を撫でてくる。さらさらとしたその感触に促され、陽翔がジーンの大きな口元に唇を寄せた、その時。
「陽翔ー!」
「……っ!」
 バーン、と扉が開けられ、陽翔は思わずジーンを床に転がしていた。痛い、と呻いたジーンをよそに、部屋に飛び込んできたラビが大興奮で陽翔に告げる。
「いっ、いっ、今、長の部屋に行ったらな……!」
「……う、うん、知ってる。オレもさっき行ったから」
 熱くなった頬を手でパタパタ扇ぎながら言った陽翔に、ラビが肩の力を抜く。
「そうなのか? びっくりするよな! だってさ……」
「……ラビ」
 話を続けようとするラビに、ジーンが地を這うような低い声を発する。その背後では、太い尾がびったんびったん波打っていた。
「俺も今、『ご褒美中』だったんだが」
「え……」
「ラ、ラビ! 宴に戻ろう! な! ジーンも!」
 これ以上ジーンが妙なことを言い出さないうちにと、陽翔はそそくさと二人の背を押して部屋を出る。
「……ご褒美……」
 呻くジーンの背をぺちんとやりながら、陽翔は後で、とこっそり囁いたのだった。

~J.GARDEN43フリーペーパー~

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J.GARDEN43参加のお知らせ 

イベント参加のお知らせです。
10/1、池袋サンシャインシティにて開催のJ.GARDEN43に参加いたします。
サークル名は『猫と水玉』で、スペースはBホール(4F)せ10aです。


新刊は商業誌『竜人と運命の対』の番外編になります。

ユタンポ
『竜人と運命のユタンポ』(A5/44P/400円)

【あらすじ】
本編後、竜人の里で暮らし始めたジーンと陽翔。
しかし、2度目のオラーン・サランが近づく中、ジーンは何故か陽翔に避けられてしまう。
そんな折、里の周辺が急な寒波に見舞われ……。

ジーンと陽翔、交互視点でのお話になります。
最初は36Pの予定だったのですが、なんやかんやオーバーして44Pになりました。
甘々後日談ですが、ちょっとした戦いの場面もあります。
あと、今回も尻尾は大活躍です(笑)

通販はいつものコミコミスタジオさんにお願いしております。
中央書店コミコミスタジオさん

その他、既刊を2種持ち込み予定です。
『白狼王の愛嫁 番外編再録集Ⅰ』(A5/84P/600円)
『サーベルタイガーの蜜愛』(A5/52P/400円)

当日は著書等へのサインも承りますので、お気軽にお声がけ下さい。
もちろん、今回頒布の同人誌へのサインも喜んでさせていただきます。
ただ、基本的に私一人での対応となりますので、混雑時はいったんお預かりし、お時間を置いて後ほど取りにきていただく形をとる場合があります。
お手数をおかけしますが、ご容赦いただけたら幸いです。
それでは、お会いできるのを楽しみにしております! よろしくお願いいたします~!

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告知【ノベルス】 

リブレさんより『竜人と運命の対』が発売になりました。
今回はモフモフではなく、すべすべ人外です!
表紙デザインにもこだわっていただいたのですが、なんというかこういうアニメがあってもおかしくないな、というカッコよさですよね……。
いつも完成した表紙を見る度、この素敵な表紙の本を本当に私が書いたのか……? と疑ってしまうのですが、今回もまさにそれで。
私が書いたのか……、そうか……、と納得するのにしばらく時間がかかりました。
そんな素敵なイラストは、高世ナオキ先生がご担当下さいました。
高世先生はドラゴン、というか竜人が本当に本当にお上手で……!
後書きでもちょっと触れているのですが、高世先生は最初に攻めのジーンのラフをいただいた時に、3パターン竜人を描いてくださったのです。
和竜、恐竜、トカゲタイプと、これがもうはっきりと雰囲気が違うのにどれも素敵で、とても感動したのを覚えています。
竜人だけでなく、脇役含めて人間もとても魅力的に描いてくださっていますので、是非ともご覧下さい!


お話としては、異世界トリップものになります。
高校生の陽翔はある時、突然異世界に飛ばされてしまい、わけが分からないまま奴隷商人に掴まって売られてしまう。
その後、主人の元からどうにか命からがら逃げ出すが、力尽き、砂漠の真ん中で行き倒れてしまう陽翔。
そこを救ってくれたのは、とあるキャラバンで用心棒をしている竜人のジーンで――。


竜人というお題は、今回も担当さんよりいただきました。
次の人外ファンタジーは竜人とかどうですか、と言われた時、どうやったら竜人の魅力を書けるだろう、とものすごくわくわくしたのを覚えています。
世界観としては、以前に出した『サーベルタイガーの獣愛』と同じ世界になります。
なので、続編ではないのですが、サーベルタイガー獣人族のこともちょびっとだけ触れていたりします。
実はサーベルタイガーのご感想をいただいた際、いくつか自分の中で課題ができて。
そこになんらかの答えを出したかったということもあり、今回も赤い月の昇る世界を舞台にしました。

攻めのジーンは、キャラバンの用心棒的存在で、誰もが恐れる竜人です。
竜人の一族を離れ、人間たちと共に生きています。
寡黙で一匹狼な彼ですが、仲間たちと馴染まないようにしているのにはわけがあってという、私の大好きな、なんらかの過去を抱えて生きている攻めになりました。
受けの陽翔は、少年漫画の主人公みたいな子を目指して書きました。
元気で明るく、前向きで情に厚い、ごく普通の高校生です。
最近人外攻めでよく描いていたタイプの受けとはちょっと違うので、攻めのジーンに対する反応とかもまるで違っていて、そういった場面も楽しく書きました。

あと、今回は脇役もちょっと多めです。
いつもは一作の中であまり登場人物を多くしないように、と心がけているのですが、お話を作る上で、どうしてもこのポジションの人は名前付きで出てほしい、と思ってしまって。
どのキャラも気に入っているのですが、一人だけお気に入りを挙げるとしたら、なんといってもキャラバンの女長アースラです。
こういう姐御肌で、腕っ節も精神的にも強い美女が昔から大好きで大好きで。
いつか自分の作品にもこういう女の人を登場させたいと思っていたので、いろいろ設定を盛り込みつつ、登場の度に「大好き!」と思いながら書いていました。
他にもいろいろキャラが出てくるのですが、高世先生にはキャラバンの主要な仲間の挿絵を一枚入れていただいていて。
この描き分けが本当にお見事で、構図や表情、各キャラの小物も素敵な一枚なので、是非見ていただきたいです……!

大幅改稿、大幅減ページ、とかなり苦労した一作なのですが、それだけにとても愛着のある作品になりました。
お見かけの際はお手にとっていただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします!

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