猫と小説と煩悩と

BL小説書きの日記です。内容にBLを含みますので、閲覧にはご注意下さい。

 

 

J庭42に参加してきました。
なんだかんだで今回が一番反省した回になりました……。

というのも、前回新刊が売り切れになったのが悔しすぎたので、
今回搬入をだいぶ多くしてしまって。
よくよく考えたら、新刊2種の内1種だけ買えば大丈夫な方が多いのだから、
2種ともそこまで多くする必要はなかったのですよね……。
案の定スペースはぎっちぎち、今井先生がお手伝いくださらなかったら、
設営もちゃんと終わってなかったと思います……。
あと、最大のミスはサークル受付を忘れていたこと!!!!!
開場1分前に気づいて、ものすごく慌てて受付に飛んでいきました!!!!!
受付シールあらかじめ書いておいてよかった……。
始まってからも座るスペースなくて、最初の1時間位、
今井先生にもずっと立ちっぱなしでご対応いただいてしまって。
今回は、しっかり準備したけど、あれもこれもと欲張って自分のキャパを越えた感じでした。
新刊売り切れなかったのはよかったけど、それ以外はもう反省しきりです。
次回はもっとよくよく考えて、でも新刊は売り切れないように搬入したいと思います。
お越しくださった方々、そして今井先生、本当にありがとうございました!

通販ですが、今回もコミコミスタジオさんにお願いしております。↓

コミコミスタジオさん

現在新刊の『白狼王と恋妻の約束』が売り切れですが、
追納ができないかお伺いしているところです。
追納可になりましたら、またツイッターでお知らせさせていただきます。

また、今回ノベルティも大量に作りすぎて、余りまして(笑)
次回のJ庭に参加できたら持っていこうかなと思っています。
賞味期限は問題ないけど、間に夏があるのですよね。
冷蔵庫保管して白くならないかがちょっと心配で。
次回J庭前に確認して、問題なさそうだったら先着でお配りしますね。


今回も、フリーペーパー分のSSを上げておきます。
以前J庭39で配布した、「愛嫁のお昼寝」にもちょっと絡んでるSSになります。
お楽しみ下さいませ♪


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『白狼王の恋妻』番外編
「恋妻のお昼寝」

 あるうららかな午後、書類を手に執務室に入った黒狼姿のラシードは、既視感のある光景に軽く目を瞠った。
 瀟洒な猫足付きの深緑色のソファの前で、ウルスが膝をついている。ソファの上では、小さな体を丸めたアディヤがすやすやと眠り込んでいた。
「……陛下」
 また愛嫁の寝顔に見入っているのだろうか、と内心苦笑しながらそっと声をかけるが、なんの反応もない。不思議に思ってウルスの顔を覗き込んだラシードは、驚いて何度か瞬きをした。
(これは、お珍しい)
 てっきり眠るアディヤを見守っているのだろうとばかり思っていた主は、ソファにもたれかかり、うたた寝をしていたのだ。その大きな獣人の手は、アディヤの小さな片手をしっかり包み込んでいる。
 奥庭ではたまに午睡を取っているようだが、ウルスはこの執務室では滅多に微睡んだりはしない。アディヤの寝顔を見ているうちにつられてしまったのだろうか。
(……このところ政務も立て込んでいたし、お二人ともお疲れなのだろう)
 少しスケジュールを詰め込みすぎただろうか、と振り返って反省しながら、ラシードは部屋に常備されるようになったブランケットを取り出した。爪を引っかけないよう気をつけながら広げ、ウルスの肩に、続いてもう一枚をアディヤの体にかける。
(今日はこのまま、お二人にはお休みいただこう)
 アウラガ・トム山の噴火の後処理も、仕事熱心な二人のおかげでほぼ片付いている。急を要するものはないはず、と確認しながらその場を後にしようとした、その時。
「んん……」
 小さくむずかるような声が聞こえたかと思った途端、ラシードの尻尾がぎゅっと掴まれる。背後を振り返ったラシードは、仰天した。
「ア……、アディヤ様⁉」
 ラシードの真っ黒な尾を引き寄せたアディヤが、穏やかな寝息を立てていたのだ。――おまけに。
「ん……、なんだ、ラシード……」
 ラシードの声で、ウルスが起きてしまう。くああ、とあくびをする主を前に、ラシードの背に戦慄が走った。
(……殺される!)
「へ……っ、陛下、これには理由が……!」
「騒がしいぞ、ラシード。アディヤが起きるでは……」
 ないか、と最後まで言い切る前に、ウルスが目を大きく見開く。その視線の先には、黒狼の豊かな尾を抱え込み、すうすうと幸せそうに眠る愛嫁の姿があって――。
「……ラシード」
 地を這うような低い声に、ラシードはこの時初めて、乳兄弟でもある主に対して、心の底から恐怖を感じた。
「これは、どういうことだ……」
「これは……っ、ですから、アディヤ様が私の尾を偶然! 偶然、掴んだだけで……!」
 先日手首を掴まれた時は、ラシードが人間姿だったこともあり、アディヤは夢うつつながらすぐに違うと言って、ウルスの尾を抱え込んでくれた。けれど今回は、ラシードも獣人姿のせいか、一向に気づく気配がない。
(間違えています、アディヤ様……っ! 私ではなく陛下の、陛下の尻尾を枕になさって下さい……!)
 眠り込んでいるアディヤに、必死に心の中で訴えかけるラシードだったが、その時やおらウルスが立ち上がった。
「このようなこと、偶然にしても許し難い……! すぐにアディヤから離れよ! さもなくば……」
 怒りの形相でウルスが怒鳴った、その時だった。
「ウル、ス……」
 むう、と顔をしかめたアディヤが、ラシードに相対しているウルスに手を伸ばす。むぎゅっと白銀の尾を掴んだアディヤは、むにゃむにゃと不明瞭な言葉を発した。
「怒っちゃ、だめ、で……」
 す、と吐息だけで囁きながら、そのまますう、とまた眠り込んでしまう。ふこふこの白銀の尾と漆黒の尾に顔を埋めたその顔は、ふにゃふにゃと至極幸せそうで。
「……へ、陛下……」
 アディヤを凝視したまま固まっているウルスに、ラシードはおそるおそる声をかけた。ハッとしたように我に返ったウルスが、ひどく不本意そうに低く唸る。
「……アディヤに免じて、今回は許してやる」
 今回だけだ、ととてつもなく不機嫌そうに言うウルスに、ラシードはほっとしつつ聞いた。
「しかし、このままでは二人とも動けませんが……」
 前回と違い、今回は椅子もない。立ったままずっと、アディヤが起きるのを待つつもりだろうか。
「致し方あるまい。……書類を貸せ」
 呻いたウルスが、ラシードから書類を受け取り、目を通し出す。どうやらこのまま仕事をするつもりのようだ。
「……今後は少し、スケジュールに余裕をもたせます。アディヤ様とのお昼寝の時間も、確保しますので」
「……頼む」
 すっかり眠り込んでしまったアディヤに尻尾を預け、白狼と黒狼の間でひそひそと会話が交わされる。贅沢な枕を手に入れた愛嫁のお昼寝は、まだ始まったばかりだった。

~J.GARDEN42フリーペーパー~
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